呼吸リハビリテーション
REHABILITATION
1 どんな症状にリハビリテーションが必要なの?
息切れや、咳・痰などの症状
“年のせいだから” “運動不足だから”と、思い込んでいませんか?
-呼吸器リハビリテーションが必要な主な病状-
COPD(タバコ病)、気管支喘息、気管支拡張症、間質性肺炎など
呼吸器リハビリの対象患者に大腸癌、卵巣癌、膵臓癌の
手術予定の患者が追加されます。
癌疾患に係る手術の1週間前及び術後に呼吸機能訓練を行なうことで
術後の経過が良好になることが期待できます。
2 リハビリテーションの現状と取り組みとは?
医療におけるリハビリテーションは、主に次のような体制が考えられます。
呼吸器内科を專門にするリハビリは、非常に少ないのが現状です。
当院では、理学療法を含む総合的な呼吸器病の治療に取り組んでおります。
3 呼吸器リハビリ診療の流れとは?
以下のような流れで診察が行われます。
- 評価(検査)
- 呼吸器症状を含めた全身の状態を把握します
- 初回以降は、3カ月おきを目安に測定を行います
- 治療計画立案
- 検査に基づき、患者様の希望に合わせた治療計画を作成します
(検査の詳細はこちらでご確認ください) - リハビリテーション総合実施計画書を作成し、患者様にご確認・ご同意を頂きます
- 検査に基づき、患者様の希望に合わせた治療計画を作成します
- 治療
- 症状や重症度に合わせて治療を実施します
- 必要性に応じて在宅(自宅)での呼吸リハビリも対応しています
他院に通院中の方へ
他院通院中の方は、かかりつけ医はそのままでかまいません。
当院では、呼吸リハビリ施設と呼吸器リハビリ専門の理学療法士の診療をお受けいただくことができます。
4 呼吸器リハビリ診療の具体的メニューは?
検査メニュー
最新の健康状態を把握するために、初回以降、3ヶ月を基本サイクルとした定期検査を行い治療方針を検討していきます。
5 当院のリハビリテーション施設
25mの直線コース
施設2階には、6分間歩行距離(6MD)が可能な25mの直線コースがあります。COPD患者に必要なシャトルウォーキングテストなどの運動負荷試験なども行っています。
リハビリならではの設備
- 酸素配管
- 呼吸をサポートする酸素配管が院内至るところに設置
- 体組成計
- 体の今の様子がわかる体組成計
各種フィットネスマシーン
- 平行棒
- 歩行訓練用の平行棒
- 肋木(ろくぼく)
- 懸垂や足掛けなどさまざまな運動が可能
- フィットネスマシーン
- 運動能力などを測定するエルゴメーターなども完備
- ストレッチ器具
- ストレッチをサポートする様々な器具
- トレッドミル
- 屋内用のランニングマシン
6 リハビリによる効果とは?
肺は大気中の酸素を取り入れ
体内の二酸化炭素を排出する臓器です。
息切れ・呼吸困難は多くの場合、酸欠であり肺の機能障害を意味します(その他に心不全などもありますので注意が必要です)。脳卒中の麻痺や怪我はリハビリ、が一般的ですが、息切れ=肺の機能障害ということで、リハビリテーションを行う発想はまだまだ普及していません。
呼吸器リハビリテーションによって、少しでも息切れを
軽くして生活の質を高めるお手伝いをしています。