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無理のない範囲で「暑熱順化(しょねつじゅんか)」を
最近、ニュースや天気予報などで耳にすることが増えた「暑熱順化(しょねつじゅんか)」という言葉。皆さんはご存知でしょうか?
これは、夏本番の暑さに備えて体を少しずつ慣らしていくことを意味し、熱中症予防のひとつとして注目されています。急に気温が上がると、体がうまく対応できずに不調を感じたり、熱中症のリスクが高まったりします。そうならないためにも、今のうちから無理のない範囲で「暑熱順化」を意識してみることが大切です。
■ どんなことをすればいいの?
ポイントは「日常の中で、軽く汗ばむ習慣を取り入れる」ことです。
・気候のよい日に、15〜30分程度の軽いウォーキングやストレッチをして、ほどよく汗をかく
・シャワーだけで済ませず、湯船にしっかり浸かって身体を温める
・通勤時にひと駅歩く、エレベーターではなく階段を使う など、ちょっとした工夫でもOKです
室内でも、家事や軽い筋トレなどでじんわり汗をかくことも「暑熱順化」につながります。
■ どれくらいで効果が出るの?
個人差はありますが、概ね1〜2週間ほど続けると、体が暑さに慣れはじめると言われています。とはいえ無理は禁物。体調がすぐれないときは休むことも大切ですし、運動の前後にはこまめな水分補給も忘れずに。
■ 夏を元気に乗り切るために
「暑熱順化」は、特別なことをしなくても、日常のちょっとした工夫で取り組めます。まだ暑さが本格化する前の今の時期こそ、始めどき。意識して汗をかく習慣を取り入れ、元気に夏を迎えましょう。