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「ただの風邪じゃない?」 呼吸器の持病がある方が知っておくべき“麻疹”の危険性
最近、ニュースなどで「麻疹(はしか)」の流行が報じられています。
子どもがかかる病気というイメージが強いかもしれませんが、実は大人がかかると重症化しやすく、
特に呼吸器に持病をお持ちの皆様には、ぜひ知っておいていただきたい大切な情報です。
■想像以上に強い、麻疹の感染力
麻疹ウイルスの感染力はインフルエンザの10倍とも言われ、
「同じ空間にいるだけで感染する」ほど非常に強いのが特徴です。
空気感染するため、マスクや手洗いだけでは十分に防ぐことができません。
■風邪に似ていますが、全く異なる病気です
咳、鼻水、38℃程度の熱といった、風邪にそっくりな症状から始まります。
しかし、その数日後に39℃以上の高熱と、全身に広がる赤い発疹が現れるのが麻疹の特徴です。
そして何より、喘息やCOPDなどの基礎疾患をお持ちの方が麻疹にかかると、重い肺炎を合併し、命に関わる状態になるリスクが非常に高くなります。
大人の麻疹は、約半数が肺炎を合併するとも言われています。
■ご自身の体を守るために、今できること
麻疹には特効薬がなく、ワクチン接種が唯一の有効な予防法です。
十分な免疫(抗体)を持つためには、生涯で合計2回のワクチン接種が必要です。
「自分は1回しか接種していないかもしれない」「接種したか覚えていない」という方も多いかもしれません。
ご自身の母子手帳などで、まずは接種歴を確認してみてください。
接種歴が不明な方や、免疫があるか不安な方は、血液検査(抗体検査)で確認することもできます。
ワクチン接種とあわせて、お気軽に当院までご相談ください。
【重要】もし、麻疹かもしれないと思ったら
発熱や発疹など、麻疹を疑う症状が出た場合は、感染拡大を防ぐため、医療機関へ行く前に必ず電話で連絡し、指示に従ってください。
ご理解とご協力をお願いいたします。