ONOJO,FUKUOKA,
Utsunomiya
medical clinic

呼吸リハビリテーション

REHABILITATION

  1. 1 どんな症状にリハビリテーションが必要なの?
  2. 2 リハビリテーションの現状と取り組みとは?
  3. 3 呼吸器リハビリ診療の流れとは?
  4. 4 呼吸器リハビリ診療の具体的メニューは?
  5. 5 当院のリハビリテーション施設
  6. 6 リハビリによる効果とは?

1 どんな症状にリハビリテーションが必要なの?

息切れや、咳・痰などの症状

“年のせいだから” “運動不足だから”と、思い込んでいませんか?

咳や痰が長く続く・息苦しくて日常生活に支障がある・階段や坂道、ちょっと動くだけで動悸・息切れがする・かぜにかかると咳が長引く・ちょっとした風邪でも入院が必要・咳や息苦しさのために夜が眠れない

-呼吸器リハビリテーションが必要な主な病状-

COPD(タバコ病)、気管支喘息、気管支拡張症、間質性肺炎など

2 リハビリテーションの現状と取り組みとは?

医療におけるリハビリテーションは、主に次のような体制が考えられます。

足や手が動かない(脳梗塞や神経難病)方は脳神経内科・外科、痛みで動かせない(骨折や腰痛症)の方は整形外科、これらの医療施設は充足していますが、息が苦しい方の呼吸器内科は非常に少ないです。

呼吸器内科を專門にするリハビリは、非常に少ないのが現状です。
当院では、理学療法を含む総合的な呼吸器病の治療に取り組んでおります。

3 呼吸器リハビリ診療の流れとは?

以下のような流れで診察が行われます。

評価(検査)
  • 呼吸器症状を含めた全身の状態を把握します
  • 初回以降は、3カ月おきを目安に測定を行います
治療計画立案
  • 検査に基づき、患者様の希望に合わせた治療計画を作成します
    (検査の詳細はこちらでご確認ください)
  • リハビリテーション総合実施計画書を作成し、患者様にご確認・ご同意を頂きます
治療
  • 症状や重症度に合わせて治療を実施します
  • 必要性に応じて在宅(自宅)での呼吸リハビリも対応しています

他院に通院中の方へ

他院通院中の方は、かかりつけ医はそのままでかまいません。
当院では、呼吸リハビリ施設と呼吸器リハビリ専門の理学療法士の診療をお受けいただくことができます。

4 呼吸器リハビリ診療の具体的メニューは?

検査メニュー

  • 身体組成(体重や体脂肪・筋肉量等)
  • 呼吸機能
  • 筋力
  • 体力測定
  • 精神心理検査(うつ状態の把握)など

最新の健康状態を把握するために、初回以降、3ヶ月を基本サイクルとした定期検査を行い治療方針を検討していきます。

リハビリメニュー

呼吸練習

症状
喘息の発作時、運動時の息切れなどで、呼吸の数が増えて「ゼーゼー、ヒューヒュー」といった音がする。空気の通り道が狭くなっている。
対策
口すぼめ呼吸や腹式呼吸を正しく覚えて症状の緩和を目指します。

ストレッチ

症状
肩で息をする努力呼吸や、咳の回数が多いことによって、肩や胸部の筋肉が硬くなって、痛みが生じる。動きに制限がでて、負担がかかる。
対策
理学療法士によるストレッチはもちろん、患者様がご自宅で行える呼吸体操等も指導しています。

運動療法

症状
呼吸困難が続くことによって、1日で動く身体活動量が減って、足や腕の筋力が低下。とりわけ栄養状態の悪化と合わさると、重篤な状態になる可能性も高まる。
対策
トレッドミル(屋内用のウォーキングマシーン)等を用いた歩行トレーニングや、筋力トレーニング、体操等の柔軟性トレーニングを組み合わせたメニューを行います。

日常生活動作指導

症状
息切れは、坂道・階段など体に負荷がかかりやすい生活動作から自覚することが多く、悪化するとトイレや食事・入浴など生活に必須な活動へ徐々に悪影響を及ぼす。
対策
呼吸と動作を合わせるようなタイミングを調整する練習や、動作効率を良くするための練習を行います。

排痰練習

症状
気管支拡張症や肺非結核性抗酸菌症など、痰の増加が著しくなり咳き込むことがストレスになることもある。また、痰が肺内に溜まる状態が続くと気道感染を起こしやすくなる。
対策
楽に痰を外へ出しやすくする方法(体位排痰法やハフィング)や痰が出やすい時間帯の把握など自己管理方法を指導しています。

患者教育

日常生活を安心して送るためには、自分自身の病気を知り、自己管理能力を高めることが大切です。当院では、視覚的に分かるよう検査結果をグラフ化し、安易な言葉で理解しやすいよう説明を行っています。

5 当院のリハビリテーション施設

25mの直線コース

施設2階には、6分間歩行距離(6MD)が可能な25mの直線コースがあります。COPD患者に必要なシャトルウォーキングテストなどの運動負荷試験なども行っています。

リハビリならではの設備

酸素配管
呼吸をサポートする酸素配管が院内至るところに設置
体組成計
体の今の様子がわかる体組成計

各種フィットネスマシーン

平行棒
歩行訓練用の平行棒
肋木(ろくぼく)
懸垂や足掛けなどさまざまな運動が可能
フィットネスマシーン
運動能力などを測定するエルゴメーターなども完備
ストレッチ器具
ストレッチをサポートする様々な器具
トレッドミル
屋内用のランニングマシン

6 リハビリによる効果とは?

肺は大気中の酸素を取り入れ
体内の二酸化炭素を排出する臓器です。

息切れ・呼吸困難は多くの場合、酸欠であり肺の機能障害を意味します(その他に心不全などもありますので注意が必要です)。脳卒中の麻痺や怪我はリハビリ、が一般的ですが、息切れ=肺の機能障害ということで、リハビリテーションを行う発想はまだまだ普及していません。

呼吸器リハビリテーションによって、少しでも息切れを
軽くして生活の質を高めるお手伝いをしています。

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